半年で合格を目指す公務員試験対策ブログ

半年で公務員試験に合格する秘訣を教えます。

自己紹介

 

 こんにちは!初めまして!白龍と申します。題名のとおり、このブログは公務員試験を受験する全ての人に役立つ効率的な勉強方法を紹介していきます。

 まず私が勉強に費やした期間は約6か月です。公務員試験が始まるのが5~6月なので試験前年の12月から勉強を始めました。このブログを見てくれている人の中には予備校に通っている人や独学の人、既卒の人や新卒の人、様々な人がいると思います。私がこれから紹介する勉強方法はどんな人にも必ず役に立ち目標である公務員試験合格への手助けとなるものです!きっと何かの役に立つと思うので一度騙されたと思って読んでみてください!

 

 ~簡単に自己紹介~

私が公務員試験を受験したのは平成28年です。私が公務員を目指したのは、3年生の3月でした。大学に民間のOBと公務員のOBが来てくれて、それぞれの話を聞いて公務員の方が民間より楽でいいじゃん!って思ったのが動機です(動機は不純です(笑))ちょうど同時期に大学内での公務員試験講座もあったので、この環境ならしっかり学べるかなと思ったのも後押しになりました。(すぐに行かなくなってしまい、勉強もやらなくなりましたが…)

 結局やらされている勉強は長続きしません。講座に行って勉強した気になっても意味がないことに気が付きました。自分で考えて勉強しないと本当に受け身の勉強になってしまいます。努力は裏切らないとは思いますが、どうせ努力するなら短時間でいい成果を出したいですよね!そのことに気が付いたのが12月でした。余談になってしまいましたが、私は筆記試験対策なら独学で十分だと考えています。正しい勉強方法正しい参考書を使って最短で公務員試験を攻略しちゃいましょう!ブログはできる限り更新していこうと思うので応援よろしくお願いします!

 

 ~勉強方針~

基本的に専門科目メインの勉強です。その理由として公務員試験においては教養試験よりも専門試験の方に傾斜がかかるからです。例えば、国家一般職の試験では専門科目に2倍の傾斜がかけられます。わかりやすく説明すると、A君は教養試験で30点、専門試験で20点。B君は教養試験で20点、専門試験で30点を取ったとします。A君もB君も合計点は50点ですが専門科目に2倍の傾斜があるのでA君は70点、B君は80点になります。

 

また国家一般職以外にも国家総合職、国家専門職においても専門科目に傾斜配点があります。このような理由より専門科目メインの勉強とさせていただきます。また教養科目しか使わない市役所でも他の試験を併願する人や、専門科目に傾斜のない県庁や特別区を受験する方にも勉強のメインは専門科目をお勧めします。何故ならば、これら地方自治体の教養試験は非常に簡単で差がつくとしたら専門科目になるからです。実際に教養試験の問題集をやっていて難しいと感じる方もいるとは思いますが、地方自治の本試験は問題集よりも遥かに簡単な問題が多かったです。僕も正直スー過去の数的処理をやって難しいから途中で勉強をやめた口なのですが、県庁の数的処理はほぼできました。まぁ専門科目のない市役所を受験する方は筆記試験の勉強は社会科学と時事くらいでいいかもしれません。市役所の筆記試験は足切りくらいにしか使いません。

 

国家と地方の違い

県庁や市役所のような地方公務員の志望度が高い人にあらかじめ言っておきます。地方公務員の筆記試験は足切りのために使われることが殆どで合否は主に面接論文で確定します。これは僕の経験からなのですが、某県庁を受験した際に筆記試験の成績が63/80点で上位10%以内とトップ層に入っていましたが、面接で失敗しました。結果として面接の配点が高かったので総得点は4割でした(笑)県庁には合格しても行く気がなかったので面接対策を全くしていなかった僕が完全に悪かったのですが、筆記試験で8割取ったとしても、筆記試験が4割で面接が高得点の人には太刀打ちできません。それに対して国家公務員の試験では筆記試験で、ほぼ合否が確定します。逆を言えば筆記試験がボーダーの人は面接でAを取らないと厳しいということです。なので自分がどこを第一志望にするのかを考えた上で筆記試験に力を注ぐのか、面接試験に力を注ぐのかを考えて、残りの時間を使うようにしてください。面接試験についても後程詳しく説明させていただきます。

 

 

 ~思い込みで第一志望を決めることなかれ~

皆さんの第一志望はどこでしょうか?恐らく大多数の人が県庁や市役所といった地方公務員を第一志望にしているのではないでしょうか?私の周りでも殆どの人が地方公務員を第一志望にしていたので、どこも似たり寄ったりだと思います。まぁ一般的に公務員と言えば地方公務員を思い描いている人が殆どだと思いますし、私も当初は県庁を第一志望にしていました。では、何故県庁を第一志望にしていたのかと問われると「自分が過ごしてきた県のための仕事がしたい」とか「営利目的ではない社会的奉仕に魅力を感じている」とか、それっぽい回答が出てくると思います。しかし、本音は「今の仕事が大変だから楽そうな公務員がいい」とか「民間企業は先行きが不明だから安定している公務員がいい」とかだと思います。中には本当に地域のために仕事がしたいと思っている人もいるとは思いますが、大多数の人は「安定」とか「楽そう」だから地方公務員になりたいと思っているはずです(笑)

また逆に国家公務員になりたいと思っている人は少ないと思います。国家公務員は不夜城とも言われている霞が関や全国転勤が当たり前のようにあることで「大変そう」というイメージが強いので、なかなか第一志望にしている人を見たことがないです。

しかし、これら地方公務員や国家公務員に対する考え方は全て思い込みに過ぎません。なぜ働いてもいないのに「楽そう」だとか「大変そう」だとかわかるのでしょうか。ネットや周りの意見を鵜呑みにしすぎていませんか?このような思い込みで第一志望を決めると後悔します。理屈だけ言ってもわからないと思うので、実際に僕の周りの地方公務員を例にとって話していきます。

 

もちろん県庁や市役所は部署によっては楽なところもあります。しかし全ての部署で残業なしで5時に帰れると思っていると大変な目にあいます。なので志望先を決める際には実際に庁舎を訪れて自分の目で確認してください。ネットの情報だけを鵜呑みにして志望先を決めてしまうと入庁してから後悔するかもしれません。特に夜間に電気がついているところは「楽」ではないのかもしれません。

公務員の種類と仕事

  皆さんは公務員の仕事と言ったら、どんなことをイメージしますか?多くの人のイメージは、市役所の事務仕事だと思います。しかし公務員といっても警察や自衛隊のような公安職や、市役所や県庁のような行政職といったように様々な種類があります。そんな多種多様な公務員の仕事を簡単に説明していこうと思います。

 

 

市役所/区役所

 国民と最も関わりの多い公務員です。地域の生活や産業に密着した業務を主に行っています。具体的には広報活動やイベントの誘致により定住人口を増加させるための施策の実行、住民税の賦課決定など住民に直接影響を与える仕事がメインです。また庁舎以外にも病院や図書館などに勤務することもあります。

 

県庁

 各都道府県に努める公務員です。市役所とは異なり直接的に住民と関わる機会は多くないです。どちらかというと地域の企業や市や国の公務員との関わり合いが多いです。市区町村をまたいだ総合開発計画、インフラの管理、県レベルでの教育や福祉の調整などが主な仕事になります。県庁の中でも予算を扱う部署は残業が多いです。また公立高校等での学校事務も県庁職員の仕事になってきますが、こちらは比較的楽です。

 

国家総合職

 各省庁に努める公務員です。俗にいうキャリア組で、主に国の政策の企画・立案を行う仕事をしています。キャリア組であるため昇給は早いですが、残業等もかなり多く、中には精神を壊してしまう人もいます。リーダーシップを発揮できる人を求めている印象があります。

 

国家一般職

 各省庁や出先機関に努める公務員です。総合職が企画・立案したことを実際に行う仕事をしています。また県庁と同様に地域住民よりも企業や地方の公務員との関わりが多いです。しかし中にはハローワークのような地域住民との関わりが多い職場もあります。転勤も全国であるため精神的にも肉体的にも頑丈な人がお勧めです。

 

国税専門官

 税務署や国税局に努めている公務員です。税金の調査や取り立てをする仕事なので、一般の人とは関わり合いが少なく、主に法人の経営者や個人事業主の人と関わりが多いです。また地方公務員とは異なり、数年に1回仕事が変わるようなこともないので専門的スキルを身に着けられます。勤続23年で税理士試験が免除になるので独立して税理士になる人もいます。

 

裁判所事務官

 裁判所に勤めている公務員です。裁判が円滑に行われるために、各種書類の作成や弁護士との打ち合わせの調整などを行います。また裁判に関する業務のほか、採用説明会や裁判員関連の手続きなども行います。裁判所事務官の上に裁判所書記官という役職がありますが、事務官から書記官になるための試験がかなり難しいため入庁後も日々勉強を行う必要があります。裁判所書記官の試験の難易度はロースクールを卒業している人レベルなので学部卒の人には大変難しいものです。

面接対策:公務員試験でよく聞かれる質問とは

 

はじめに 

 この章からは面接対策の話になります。まず主観なのですが、面接が苦手という人は多いと思います。その理由として

①筆記試験とは異なり質問に対する明確な答えがないこと

②想定外の質問をされても答えなくてはならないこと

③単純に話すのが苦手なこと

など沢山あると思います。私の場合は①の理由で面接が苦手でした。自分が良かれと思って答えたことが、面接官の質問の意図をうまく組み入られていないと評価は低くなってしまうからです。

でも難しく考えないでください。面接官も「人事部の公務員」です。つまり面接官も仕事として採用する人を決めています。当然、採用した人に問題があったら、その責任は採用を担当した面接官にあります。そのため、公務員試験の面接では欠点の少ない人を採用します。つまり質問の回答に対しては当たり障りのない無難な回答をすればいいのです。そうすれば評価としてAは難しいかもしれませんがB~Cは可能です。滑り込みの合格でも合格は合格です。自分を必要以上にいいように見せようとして自ら墓穴を掘ることは絶対にやめましょう。

 因みに現役時の私は面接に対して苦手意識があるためか、どうしても自分を良い様に見せようとして自ら墓穴を掘ることが多かったです(笑)

 

 また公務員試験の場合、民間企業と比較して、突拍子もない質問はそうそうされないです。型にはまった典型的な質問が殆どだと考えて問題ありません。そして、その質問内容も面接カードに基づいた質問が9割です。また実際に私が過去3年にわたって先輩や友人から面接試験の話を聞いて、質問内容を分析した結果、聞かれる質問に偏りがあることがわかりました。ある面接試験では私が予想して準備した質問が全て聞かれるほどでした(笑)

 では、その「公務員試験の面接で聞かれる質問」について解説していこうと思います。ここでは、特に受験者の多い国家一般職と地方上級の質問内容を解説します。特別区や市役所、国家専門職に関しては加筆という形で記載していきます。また地方上級はあくまでも私が受けた地域になるので皆さんが受験されるところとは異なるかもしれません。参考程度でお願いします。

 

国家一般職の面接対策

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国家一般職

 

 国家一般職はこのようになりました。1位は当たり前ですが志望動機です。68個の質問の中で21%を占めているので単純に19人中14人の人が聞かれています。そして、国家一般職特有の質問が希望官庁の理由です。この質問に対しては、他の官庁ではない理由や希望官庁でどんな事がしたいのかも掘り下げて聞かれる可能性が高いので、しっかりとした回答を準備しましょう。あとの質問は基本的に面接カードに書かれていることに対する質問です。面接カードの質問で共通している事は「①それを選んだ理由」「②苦労したこと」「③自分の役割」「④学んだこと」「⑤心がけたこと」「⑥仕事で生かせるか」です。

 何故このような質問がされるかというと、公務員の面接は「コンピテンシー型の面接」だからです。

 

コンピテンシー型の面接」とは簡単にいうと「受験する人が過去に行った取り組みに対しての「動機」「考え方」「実際の行動」をあぶりだす」面接方法です。

 

これだけだとイメージがわかない人もいると思うので簡単に具体例を出します。

 

テーマ:学業について達成感を感じたこと(共同発表)

①ゼミの共同発表のテーマはどうやって選んだの?(動機)

②共同発表のグループの中での自分の役割は?(考え方/行動)

③発表する上で苦労したことは?(考え方)

④それはどうやって対処したの?(行動)

⑤発表を通じて学んだことはなに?(考え方)

⑥それをどう仕事に役立てていく?(考え方/行動)

 

 このような流れで、コンピテンシー型の面接は行われます。内容は人それぞれ異なるとは思いますが、面接カードを書く際には、コンピテンシー型の面接の流れと上記で挙げた6つの事を意識してください。

 

地方上級の面接対策

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地方上級

 

 地方上級も国家一般職と同様に1位は志望動機です。ただ地方上級の場合は、「国や市ではなく何故県なのか」という質問がされます。その理由をしっかりと準備しておきましょう。もし下手なことを言うと、それは市でもできるのではないか、と言われてしまいます。そうならない為にも県規模でしか行えないような理由が必要になっていきます。

 他にも自分が希望している部署の施策や問題点も聞かれる場合があります。これについては事前に調べていないと全く答えられないので、地方上級を第一志望にしている人は希望部署関係の施策はしっかりと調べておきましょう。調べる際には、施策を行う前と後での比較、具体的な数値やデータ、そこから自分なりに考えられる改善点などまで準備しましょう。(因みに、私は施策までは聞かれないだろうと高を括っていたら見事聞かれて頭真っ白になりました)

 また自分が過去に行ってきた経験(サークルやアルバイトやゼミ)はコンピテンシー型の面接で聞かれます。よって面接カードに記入する際には先ほど説明したことを意識してください。

 

アドバイス

 これは完全に私の主観なので参考にできないと思ったら読み飛ばしていただいて差し支えありません。

 面接試験は国と地方によって対策をする比重が変わります。主に国家公務員の試験では面接の配点よりも筆記試験の配点の方が圧倒的に高いです。例えば、国家一般職なら、筆記試験が7/9で面接試験が2/9です。この場合、筆記試験で失敗してしまうと面接試験で評価Aを取らないと合格が難しいです。よって国家公務員を第一志望に目指す人は試験ギリギリまで勉強して1点でも高い点数を取ってください。公務員試験の面接は評価BとCが占める割合が殆どです。Aの人は全体の10%くらいと聞いたことがあります。(信憑性はないですが)

 一方で県庁や市役所などの地方公務員は筆記試験よりも面接試験の配点が高いです。

例えば神奈川県庁を例で出すと、筆記試験が200/550で面接試験が300/550です。もはや筆記試験で高得点を取っても人柄にバツが付いたら面接試験で簡単に調整されて落とされてしまいますね。中には筆記試験は足切りにしか使っていないとしか思えないところもあります。因みに神奈川県庁でも、まだ筆記試験の割合が高い方だと思います。

 よって地方上級を第一志望にする人は、筆記試験はボーダーより少し高めに取れる勉強量で残りはグループディスカッションや個別面接のために時間を費やした方がいいかもしれません。

また独学の人は面接対策だけは予備校などに通うことを考えてもいいかもしれません。何故なら面接は一人ではできないからです。質問をしてくれる人がいない事もあるのですが、何より誰かに見てもらうことが面接試験の対策として最も有効です。

それは、自分の気が付けない癖や言い回しを指摘してもらうことができるからです。他人が指摘して気が付いたことは、面接官も気が付きます。それを練習の段階で改善して、本番は最善の状態で挑みましょう。

 もし予備校に通うのが難しいのであれば近場のハローワークでも面接の練習をしてくれるので一回電話をして予約をとるのも1つの手ですね。

 

 面接対策以外にも公務員試験対策の記事は書いているので、用途に合わせて参考にしてください。

 

hakuryurex.hatenablog.com

 

本番で役立つ予備知識のまとめ方

 前章の続きとなります。今回は公務員試験の論作文対策として、事前に準備しておきたい予備知識のまとめ方について具体的に説明していきます。

論文対策の本編を読んでいない方は、まずはこちらから読んでください。

 

hakuryurex.hatenablog.com

 

 前章でも説明した通り、公務員試験の論作文は「流れ」を決める必要があります。予備知識の段階でも「流れ」を意識して準備していきましょう。そうすれば本番の試験では準備してきたことに文字を足すだけで答案ができてしまいます。

ではこれから、僕が実際に行っていた予備知識のまとめ方を具体的に説明していきたいと思います。

 

 

具体例①

テーマ:マイナンバー(マイナンバーカードの普及率の低さから準備)

 

定義

マイナンバー制度とは住民票を有する全ての人に固有の番号を割り振って特定の行政野で個人情報を管理する制度である。

マイナンバーの適用範囲は①社会保障②税③災害対策の3つである。

⑶情報管理を行うのは個人情報保護委員会である。

 

現状

マイナンバーカードの普及率が低い

 

問題点

⑴行政側にしかメリットがないイメージが強い

→所有する国民にメリットがなければ普及するはずがない

 

解決策

⑴国民側のメリットを増やす

⑵国民側のメリットをPRする

 

 このテーマについてはかなり詳しく予備知識として準備していますが、もっと簡潔にまとめたいのであれば、以下の具体例を参考にしてください。

 

具体例②

テーマ:スポーツについて(東京オリンピック開催から)

 

流れ

⑴まずは導入として、近年、わが国では、『国民の健康志向の高まり』や『東京オリンピック開催決定』を受け、スポーツを楽しむ人々が増加している。また、〇〇県においても~~。と『近時のスポーツの盛り上がり』の事実を軽く述べる。(冒頭の文章を考えておく

 

⑵このスポーツは、青少年の~~、また高齢者の生き甲斐づくりなど、~~~。

と、『スポーツのもつ機能』にも触れる。

 

⑶『誰もが気軽にスポーツを楽しむ』ことができ、『健康的で豊かな生活を送ることが出来る社会』を実現するため、〇〇県は、今後どのような取組を行うべきか。(問題提起・課題

以下、①~~と②~~(行うべき取り組みの具体例とそれを実行する手段)につき、論述する。

 

 内容は①のテーマと比較してかなり簡潔ではありますが、冒頭の文章と流れだけでも決めておくと本試験ではスムーズに書き始めることができます。

このように論文のテーマとして出題されそうなことに対しては、ある程度の予備知識を準備しておきましょう。

 

(参考)これから出題される可能性が高いテーマ

 

マイナンバー

②民泊

③空き家

④スポーツ振興

児童虐待

⑥待機児童

少子化問題

障碍者福祉

⑨テロ対策

⑩観光

グローバル化社会

 

これらのテーマは今後行政が取り組まなければならない課題なので論文のテーマとして予備知識を準備しておいた方がいいです。

 

2週間前から始めても間に合う公務員試験の論文対策

 

 

はじめに

 この章では論文の書き方について解説していきます。まず論文が使われる試験として

①国家総合職

②国家一般職

③地方上級

特別区

が挙げられます。これは皆さんが受験する約半分の試験で論文が出題されることを意味します。試験全体の配分は専門科目や教養科目と遜色ありません。しかし公務員試験と言えばどうしても教養試験と専門試験に目が行ってしまい、論文の対策ができていない人が多いです。実際に僕もその中の一人でした。僕が論文の勉強を始めたのが国家専門職の一次試験が終わった後なので大体5月くらいになります。もう特別区の試験まで2週間もない状況からのスタートです(笑)しかし、そんな状況からでも、論文の流れルールを作ることによって、2週間という短い期間の勉強でも安定して平均点以上の得点を取ることができました。ではこれから、その流れとルールについて説明していきます。

 

流れを決める

 ではこれから具体的に論文の書き方を解説していきます。まず論文を書く上で重要な事は大雑把な流れを作ることです。例えば僕の場合、

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という感じでどんな論文でも、この形で書くことを決めていました。

 

より具体的に説明すると

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簡単な具体例

といった感じです。

また論文全体のバランスも考える必要があります。僕の場合は「①が30%②が20%③が40%④が10%」の構成比で論文を書いていました。特に公務員試験の論文に関しては「現状」に対する「解決策」を重要視しています。自分が現状をどう捉え、それに対する解決策をきちんと考えられるのかを見ているのだと思います。公務員は、地域の復興や住民の生活環境の改善に携わる仕事になるので、現状を客観的に見据えることができ且つ解決策を提案できる人材を評価するのです。これは面接試験についても同様です。

 

ルールを決める

 流れを決めたら、次は論文を書く際に意識すること(ルール化)を決めましょう。これを決めておくだけで、試験中に焦ることが少なくなります。実際に僕が意識していたことを下に書いておきます。これ以外にも皆さんがルール化したいと思ったことは独自に追加していってください。

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ルール化リスト

このようにルール化しておくと焦らなくなります!

 

出題されそうなテーマに関しては予備知識を頭に入れておく。

 当然ですが突然「マイナンバー制度の現状と課題について論じなさい」と言われてもマイナンバーについて名前を聞いたことがある程度の人は頭が真っ白になってしまうと思います。そうならないためにも

①行政が取り組んでいる事で現状問題がありそうなこと

②受験する年や前年に行政が施行したこと

 についてある程度の予備知識を準備していると試験前に安心できます。次の章では実際に僕がやっていた予備知識のまとめ方を紹介します。

 

その他の重要事項

 

①文字の太さは大きく太く書く。

 

②自分が受ける自治体について個別具体的に現状を調べておく。

 地方自治体の論作文はその土地固有の問題が出題されることが多いです。面接試験でも同様に自治体固有の問題に対する意見を問われることがあります。

 

③出題の問いに対して白黒はっきりとつける。

 →曖昧な結論では結局自分が何を主張したいのかが採点者に伝わらない。

 

わかりやすく誤字脱字がないようにする

 →正直採用する人も仕事は面倒だと思っています。学問ではないので内容よりも形式(読みやすい文章か)を重要視します。(これは働いたことがある人ならわかると思います)

 

⑤文章を書き始める前に余白を探してメモ書きに使う

 →最初に軽く書くことをまとめておくと詰まりにくくなります。

 

お勧めの参考書

 僕が2週間で論文を勉強するときに使った参考書は「1週間で書ける公務員試験合格作文(中村一樹)」です。論文の勉強をする時間がある人にはお勧めはしませんが本当に時間がなくて論文のエッセンスだけ学びたいって人にはお勧めです。時間がない人には重宝できる参考書だと思います。