本番で役立つ予備知識のまとめ方
前章の続きとなります。今回は公務員試験の論作文対策として、事前に準備しておきたい予備知識のまとめ方について具体的に説明していきます。
論文対策の本編を読んでいない方は、まずはこちらから読んでください。
前章でも説明した通り、公務員試験の論作文は「流れ」を決める必要があります。予備知識の段階でも「流れ」を意識して準備していきましょう。そうすれば本番の試験では準備してきたことに文字を足すだけで答案ができてしまいます。
ではこれから、僕が実際に行っていた予備知識のまとめ方を具体的に説明していきたいと思います。
具体例①
テーマ:マイナンバー(マイナンバーカードの普及率の低さから準備)
定義:
⑴マイナンバー制度とは住民票を有する全ての人に固有の番号を割り振って特定の行政野で個人情報を管理する制度である。
⑵マイナンバーの適用範囲は①社会保障②税③災害対策の3つである。
⑶情報管理を行うのは個人情報保護委員会である。
現状:
マイナンバーカードの普及率が低い
問題点:
⑴行政側にしかメリットがないイメージが強い
→所有する国民にメリットがなければ普及するはずがない
解決策:
⑴国民側のメリットを増やす
⑵国民側のメリットをPRする
このテーマについてはかなり詳しく予備知識として準備していますが、もっと簡潔にまとめたいのであれば、以下の具体例を参考にしてください。
具体例②
テーマ:スポーツについて(東京オリンピック開催から)
流れ
⑴まずは導入として、近年、わが国では、『国民の健康志向の高まり』や『東京オリンピック開催決定』を受け、スポーツを楽しむ人々が増加している。また、〇〇県においても~~。と『近時のスポーツの盛り上がり』の事実を軽く述べる。(冒頭の文章を考えておく)
⑵このスポーツは、青少年の~~、また高齢者の生き甲斐づくりなど、~~~。
と、『スポーツのもつ機能』にも触れる。
⑶『誰もが気軽にスポーツを楽しむ』ことができ、『健康的で豊かな生活を送ることが出来る社会』を実現するため、〇〇県は、今後どのような取組を行うべきか。(問題提起・課題)
以下、①~~と②~~(行うべき取り組みの具体例とそれを実行する手段)につき、論述する。
内容は①のテーマと比較してかなり簡潔ではありますが、冒頭の文章と流れだけでも決めておくと本試験ではスムーズに書き始めることができます。
このように論文のテーマとして出題されそうなことに対しては、ある程度の予備知識を準備しておきましょう。
(参考)これから出題される可能性が高いテーマ
①マイナンバー
②民泊
③空き家
④スポーツ振興
⑤児童虐待
⑥待機児童
⑧障碍者福祉
⑨テロ対策
⑩観光
⑪グローバル化社会
これらのテーマは今後行政が取り組まなければならない課題なので論文のテーマとして予備知識を準備しておいた方がいいです。