2週間前から始めても間に合う公務員試験の論文対策
はじめに
この章では論文の書き方について解説していきます。まず論文が使われる試験として
①国家総合職
②国家一般職
③地方上級
④特別区
が挙げられます。これは皆さんが受験する約半分の試験で論文が出題されることを意味します。試験全体の配分は専門科目や教養科目と遜色ありません。しかし公務員試験と言えばどうしても教養試験と専門試験に目が行ってしまい、論文の対策ができていない人が多いです。実際に僕もその中の一人でした。僕が論文の勉強を始めたのが国家専門職の一次試験が終わった後なので大体5月くらいになります。もう特別区の試験まで2週間もない状況からのスタートです(笑)しかし、そんな状況からでも、論文の流れとルールを作ることによって、2週間という短い期間の勉強でも安定して平均点以上の得点を取ることができました。ではこれから、その流れとルールについて説明していきます。
流れを決める
ではこれから具体的に論文の書き方を解説していきます。まず論文を書く上で重要な事は大雑把な流れを作ることです。例えば僕の場合、
という感じでどんな論文でも、この形で書くことを決めていました。
より具体的に説明すると
といった感じです。
また論文全体のバランスも考える必要があります。僕の場合は「①が30%②が20%③が40%④が10%」の構成比で論文を書いていました。特に公務員試験の論文に関しては「現状」に対する「解決策」を重要視しています。自分が現状をどう捉え、それに対する解決策をきちんと考えられるのかを見ているのだと思います。公務員は、地域の復興や住民の生活環境の改善に携わる仕事になるので、現状を客観的に見据えることができ且つ解決策を提案できる人材を評価するのです。これは面接試験についても同様です。
ルールを決める
流れを決めたら、次は論文を書く際に意識すること(ルール化)を決めましょう。これを決めておくだけで、試験中に焦ることが少なくなります。実際に僕が意識していたことを下に書いておきます。これ以外にも皆さんがルール化したいと思ったことは独自に追加していってください。
このようにルール化しておくと焦らなくなります!
出題されそうなテーマに関しては予備知識を頭に入れておく。
当然ですが突然「マイナンバー制度の現状と課題について論じなさい」と言われてもマイナンバーについて名前を聞いたことがある程度の人は頭が真っ白になってしまうと思います。そうならないためにも
①行政が取り組んでいる事で現状問題がありそうなこと
②受験する年や前年に行政が施行したこと
についてある程度の予備知識を準備していると試験前に安心できます。次の章では実際に僕がやっていた予備知識のまとめ方を紹介します。
その他の重要事項
①文字の太さは大きく太く書く。
②自分が受ける自治体について個別具体的に現状を調べておく。
→地方自治体の論作文はその土地固有の問題が出題されることが多いです。面接試験でも同様に自治体固有の問題に対する意見を問われることがあります。
③出題の問いに対して白黒はっきりとつける。
→曖昧な結論では結局自分が何を主張したいのかが採点者に伝わらない。
④わかりやすく誤字脱字がないようにする
→正直採用する人も仕事は面倒だと思っています。学問ではないので内容よりも形式(読みやすい文章か)を重要視します。(これは働いたことがある人ならわかると思います)
⑤文章を書き始める前に余白を探してメモ書きに使う
→最初に軽く書くことをまとめておくと詰まりにくくなります。
お勧めの参考書
僕が2週間で論文を勉強するときに使った参考書は「1週間で書ける公務員試験合格作文(中村一樹)」です。論文の勉強をする時間がある人にはお勧めはしませんが本当に時間がなくて論文のエッセンスだけ学びたいって人にはお勧めです。時間がない人には重宝できる参考書だと思います。